高血圧の予防と管理に向けたNAMの身体づくりの提案
高血圧にお悩みの方にとって、NAMの身体づくりは効果的な予防策となります。年末年始の暴飲暴食による血圧の上昇が気になる方も多いかと思いますが、薬や減塩だけが対策ではありません。ここでは、高血圧に対する新しい知識と、NAMを取り入れた身体づくりの具体的な方法について説明します。
血圧の基準値について
日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン」では、上が130〜139mmHg、下が85〜89mmHgの範囲を「正常高値血圧」としています。これを超えると「Ⅰ度高血圧」「Ⅱ度高血圧」「Ⅲ度高血圧」などに分類されます。しかし、140/90を超えたからといってすぐに薬を処方される現状に疑問を持つ方も多いでしょう。
実際のところ、昔の基準では「最高血圧＝年齢＋90」という算式が使われており、現在よりも高い血圧が正常とされていました。1999年にWHOと国際高血圧学会が「140/90以上は高血圧」と定義し、それ以降日本でもこの基準が採用されましたが、この基準値がすべての人に当てはまるわけではありません。
NAMの身体づくりがもたらす効果
NAMの身体づくりは、血液やリンパの流れを促進し、全身の代謝を改善します。具体的には以下のような効果があります：
- 血液循環の改善： 一般的には、運動で筋肉を動かすことで血流を良くし、血圧を自然に下げていくという取り組みが行われておりますがNAMの身体づくりにおいて血流とは、「呼吸」を意味します。呼吸によって、血管が収縮し、そして拡張することで血管に強弱が起こるため、「胸式」「複式」だけではなく、全身を通した呼吸のアプローチが重要です。プラスアルファとして、有酸素運動やストレッチなどは、血管を柔軟に保ち、血圧の安定に寄与します。
- リンパの流れを促進： リンパマッサージや軽い運動はリンパの流れを促進し、体内の老廃物を排出しやすくします。これにより、むくみの解消とともに血圧の低下が期待できます。
- 自律神経の調整： NAMのリラクゼーション法や瞑想は、ストレスを軽減し、自律神経のバランスを整える効果があります。これにより、心拍数や血圧の安定が図られます。
日常生活での具体的な取り組み
高血圧の予防と管理には、以下のような日常生活での取り組みが重要です：
- 定期的な運動： 毎日のウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を取り入れましょう。週に3〜4回、30分程度の運動が理想です。
- 適切な水分補給： 一度に大量の水を飲むのではなく、こまめに水分を摂ることで体内の水分バランスを保ちます。
- バランスの取れた食事： 塩分の多い食事を避け、野菜や果物、魚などを中心としたバランスの良い食事を心がけましょう。
- ストレス管理： 瞑想や深呼吸など、リラクゼーション法を日常に取り入れ、ストレスをコントロールすることが大切です。
上記の取り組みはあくまで一般的なものです。
当院では、心臓からの高い血圧を、しっかり血管で受け止めれるだけの「血管の質づくり」を最優先に取り組んでおります。
血圧計の正しい使い方
血圧の測定は、正しい方法で行うことが重要です。腕を心臓と同じ高さに保ち、適切な圧力で測定することを心がけましょう。測定結果がばらつく場合は、説明書を読み直し、正確に測定できるようにしましょう。
結論
高血圧の予防と管理には、薬に頼る前に生活習慣の改善が重要です。ですが、なかなか、血圧を安定させていくことは容易ではありません。NAMの身体づくりは、「栄養」「鍼治療」の２つを取り入れることによって、血液やリンパの流れを改善し、全身の健康を保つことができます。これにより、自然と血圧を安定させ、健康的な生活を送ることが可能になります。薬の使用は最後の手段として考え、自分自身の体と向き合いながら、NAMを活用した健康管理を始めてみてください。